



















1.時代に合わせたコンパクトサイズ
電子マネーが一般化して数年経ち日本でも現金取引の減少が進んできております。
必然的に財布はこの先、よりコンパクトになるでしょう。
アーバンウォレットは、縦95mm×横83mm×厚さ25mmと今の時代に合わせたコンパクトサイズです。
厚さは一般的な2つ折り財布程度になります。あえて極薄にはしませんでした。
理由は、容量を考えた時ある程度厚さがないとモノが入りません。
カード2枚・お札3枚・コイン5枚程度の容量なら厚さは今の半分以下に出来ますが、その容量ではまだ今の時代では少なすぎます。
推奨容量のカード10枚・お札10枚・コイン15枚、この位は入らないとオールインワンの財布になりません。
財布はパンパンにはなりますが最大容量は上記の枚数の3~5枚程度多い枚数です。
そこで厚さよりも全体のサイズをコンパクトにする事を重視しました。
もちろん工夫に工夫を重ねた設計で使いやすくなっております。
2.機能美を追求したスタイリッシュなデザイン
私は製品を設計する際に、最後まで悩む事はずばり「第一印象の見た目」です。
このパッと見でほとんどのユーザーは欲しいか欲しくないかが決まると思います。
アーバンウォレットは、機能を探求した結果、自分でも納得ゆくスタイリッシュなデザインに自然とたどり着きました。
トランプの手札を見るシルエットにヒントを得たカードケースから、この財布の設計が始まりました。
まとめてしまうカードケースは、どうしても中間のカードが選びにくく取り出しづらい。急いでいる時はカードを全部出して選ぶ事もあるでしょう。
ディーラーズチョイスでその難点を解決し、コンパクト財布では一般的な、1枚1枚お札を2つに折ってしまう野暮ったさをオラナイクリップで解消しました。
そして最大の魅力は、一枚革で全ての機能とこの複雑な立体を構成していると言う事。
それと、縫わずに組み立てられているので縫い代の5mm、左右なら10mm(ミシンなら手縫いよりさらに広い幅の縫い代が必要)も無駄にしないので、このサイズでも中の容量を確保できます。
極限まで機能を追求したデザインは、すべての曲線や直線に意味があり、まさに「機能美」を実現させました。
3.気軽にお求め頂ける低価格
ラスカスのように、ハンドメイドで尚且つ、すべての工程を一人で行うブランドは多くはないでしょう。
他のブランドは、まず材料によってコストが決まります。ですが、ハンドメイド工房はもちろん材料もコストに直結しますが、最大のコストは作業時間になります。
アーバンウォレットの大幅な作業時間削減の項目は、「一枚革」と「縫わない」この2点になります。
まず一枚革は、複数のパーツを切り分けるより、大きい1つのパーツを切り分ける方が早く切り出せます。
そして切り口を仕上げるのも1つのパーツなので時間短縮になります。
ですが、一枚革での設計は非常に困難であり、折り返した際の寸法のズレや革の厚みを計算しないと組み上げた時歪んでしまい不恰好になります。
試作を重ねた結果、出来上がったこの財布は私自身とても愛着があります。
次に縫わない事は、非常に作業効率を高めます。
それと同時に最も壊れやすい「ステッチ」をなくす事で丈夫で壊れにくく修理しやすい財布になります。
手縫いの場合、縫う前に先に穴をあけ縫い代をヤスリで荒らして接着して最後に縫い始めます。
革細工を製作するなら当たり前ですが、一人で製作していると1日に作れる数に限界があります。
上記2点の理由で1つの財布を作る作業効率は飛躍的に向上しました。
もし複数のパーツで構成される財布なら1日で作れる数が1つか2つ、金額も1.5~2倍になっていたでしょう。
誰でも気軽にお求め頂ける低価格で提供できるので、ハンドメイド製品の高価なイメージを一新したと思っております。